アメリカのテキサス州で、人間ママの命を2度も救った猫が「本物のヒーロー・キャットだ」と話題になっている。
直感的にこの子だ!と家族になることを決める
2017年12月、人間ママのリーカ・カーンラインは糖尿病I型との診断を受けた。体内でインスリンを作ることができないこの病気は、生涯自分でインスリンの注射をし、血糖値をコントロールしないといけない。
その診断を受ける数ヶ月前、リーカはフェイスブックで友人が動物保護施設で猫の世話をしているのを見て、釘付けになる。グレーの猫、メリックだ。

当時、ニャンコを家族に迎える予定はなかったが、「自分の中の何かが、”わたしにはこの子が必要だ” って強く訴えてきた」とリーカは話す。
メリックはお家にくるとすぐに馴染み、ママが大好きでどこに行くにも一緒についてくるほどだという。
糖尿病のママを2度助ける
メリックをお家に迎えて一ヶ月も経たないうちに、メリックはママのリーカの命を救うことになる。
ある日、リーカは寝ている最中に低血糖になってしまった。糖尿病では、低血糖になると頭痛を起こしたり、最悪死にいたる。
するとメリックは、寝ているリーカに向かってニャーニャー!と必死になき、顔を舐め、リーカを起こしたのである。
これだけではない、メリックはもう一度リーカを救う。
再度寝ている最中に低血糖になってしまったリーカ。メリックは再度必死に起こそうとするが、低血糖状態のリーカは起き上がることができなかった。
すると、メリックは旦那さんを必死に起こした。起きた旦那さんはすぐに異変に気づきリーカの血糖値をあげる処置ができたという。
すごい!すごいよメリック!いったいどうやってわかったの?

専門家の人間さんはこのように話す。
「通常、糖尿病の患者の低血糖を知らせることができるのは訓練されたサービス・ドッグ(人間の介護・補助を行うえらいワンコさんたち)です。猫ができるというのは聞いたことはありませんが、糖尿病の人が低血糖に陥ると息に特有のすっぱい匂いが混ざってきます。猫も嗅覚は非常に優れているので、メリックはその匂いを嗅ぎ分けたのかもしれません。」
人間ママの人生を変えた元外ネコ・メリック
このお話はPetco財団が毎年主催する「迎えた保護動物が人生を変えた話」のキャンペーンに投稿され、投票の結果 “ホリデー・ウィッシュ賞” を受賞した。リークは助成金として5,000ドル(約50万円)を受け取り、自身が選ぶ動物保護団体に寄付するそう。

メリックの人間ママ、リークはメリックについてこのように話す。
「メリックはわたしが満足するまで、抱っこされ、一緒に時を過ごし、癒してくれます。メリックはグレーのモフモフをまとった、神さまからの贈り物、まさに天使です。メリックがいなかったら、もうどうすればいいかわかりません。」
人間にはニャンコが必要ということだね!
