おじいちゃんみたいなネコが超可愛い♡
皮膚が伸びてしまう奇病を持つネコ
イギリスに住むネコのタビー。瞼も頬も、まるでブルドッグのように皮膚が垂れ下がっている。

お、おじいちゃんなの?と聞いてしまいたくなるヨボヨボぶりだが、タビーはまだ6歳。皮のたるみは歳のせいではない。
タビーは猫には珍しい「エーラス・ダンロス症候群」、通称「皮膚無力症」と呼ばれる、コラーゲンが欠乏してしまう遺伝性の疾患が原因だ。
コラーゲンがないから皮膚には張りがなく、柔らかでとっても伸びるのも特徴だ。

一目惚れした家族が里親に
タビーを保護施設から迎えたのは、ジョージナさんとその婚約者・クリストファーさんカップル。
保護施設にいたタビーに一目惚れをし、タビーを里子として迎えた。病気のことは、気にならなかった。
「病気の名前は初めて聞きました。でも、それよりもタビーの魅力に惹かれてしまったんです」と話す。

でも、保護施設から迎えたのはタビーだけではなかった。
親友ネコと一緒にいたい!
怖がりなタビーは、保護施設でずぅっとお友達ネコ、クイントンの後ろに隠れていた。

タビーとクイントンはいつも一緒で、まるでクイントンがタビーを守っているようだった。
でも、クイントンもタビーと同様に、特別なケアが必要なネコだった。
保護された時に、膿瘍が原因で歯を全部抜かざるをえなかった。猛獣との異名を持つネコにあるまじき、歯無しのネコになってしまった。

ジョージナさんカップルは迷わず、クイントンも一緒に家族として迎えることを決めた。「2匹には運命しか感じない」と言う。

病気だけど、家族と友達がいれば!
病気のせいで、タビーの皮膚はたるむだけではなく、実はとっても脆い。ちょっとした毛づくろいや遊びで簡単に裂けてしまう。
そのうえ、皮膚が伸びてるので、ジャンプなんかすると皮膚に重力がかかってとっても危険だ。毎日のケアと注意に加え、時には行動を制限する必要だってある。

でもタビーは今、まちがいなく幸せだ。最初は怖がりだったタビーも、今はお腹のナデナデをお願いするほどの甘ったれニャンコになった。
愛して、ケアしてくれる最高の家族が見つかった。しかも、親友ネコのクイントンだって一緒だ。
大好きな家族と友達がいれば、病気なんてへっちゃらさ!
