どこの国にもゴミ問題はある。
しかし、ちょっとしたアイデアで、ゴミで動物を幸せにすることができるらしい。
素敵なベッド、実はもとは捨てられたタイヤ
ブラジル北東部にあるパライバ州の第2の都市、カンピナグランデに住む23才のアマリルド🙍♂️は優しい心を持ったアーティスト。
アマリルドは道端に捨てられている車のタイヤ使って、ネコ・イヌ用の可愛いベッドを作成している。

ちょっとしたヒラメキと行動力がタイヤを変える
ブラジルでは、タイヤの廃棄は社会問題となっている。およそ35{6cc2de86946bce4d732965929902cfa00dcdeaf680bf308d984cb166d17dc3a1}程度のみがリサイクルで適切に廃棄されるが、残りは道端にポイっが現状だ。

アマリルドがベッド作りを始めたのは2年前。人々が道に捨てるゴミで何かを作れないかと考えていた。
そこで気づいたのは、捨てられたタイヤが野良ネコ・イヌの寝床になっていることだった。それなら、もっとネコ・イヌにとって心地よいものができるのでは、とひらめいた。
そしてタイヤを持ち帰り、くり抜き、中にフカフカのクッションを詰めた。捨てられたタイヤがベッドに生まれ変わった。

さらにタイヤベッドはどれもカラフルに色付けされ、ネコ・イヌの名前を付け加えた。世界に一つのスペシャルな素敵ベッドの完成だ!

動物にも優しく、地球にも優しく
ベッドの売り上げは好調、去年は数百個のベッドを作成した。特にエコに関心のあるペットオーナーからの注文が多いという。

タイヤをベッドに変えたこのアイデアは、いわゆる “アップサイクル”。廃棄物や使わなくなったモノを、形質は変えずに素材として利用したり、元のモノの特徴を生かして別のものにつくり変えることで新たな価値を与えることだ。
アマリルドは今はネコ・イヌ用のベッドだけではなく、そのタイヤの特性を活かして、プランターやゴミ箱、オットマンなども作成している。

もう使われなくなったモノを、アイデアで別のモノに作り変える。ゴミが宝になる、動物や環境に優しいモノ作りをぜひ応援したい。