カナダ東部の街ダートマス。ここから1,200キロ離れた「プチ・パリ」とも呼ばれるフランス情緒溢れる街、モントリオールまで、段ボールで旅をした猫がいる。
*1,200キロはだいたい東京から北海道のはしっこくらいまで!
段ボールで昼寝しようとして気づいたら荷物になってた
今月8日、カナダのダートマスに住むニャンコ、バルーはある日お昼寝をしようとしていた。そんなところでちょうどいい段ボール発見。
段ボール、ていうか箱型のものはニャンコは入るのが大好きだからね。今日はここに決ーめた😻と、タイヤの部品が入った段ボールにIN!!
そうしたら、人間ママのレイクがバルーに気づかずピッとテープで封入!!😹
その箱はカナダ西部のアルバータ州行きの荷物だった・・。
バルーがいないことに気づくレイク。
バルーはいつも外に出たがっていたので、レイクはチラシを作って近所を必死に探したが一向に見つからない。「もう多分戻ってこないんだって思って諦めかけてたわ」と話すレイク。
実はレイクは発送する際、思ったよりも箱が重いことには気づいていた。ただ、あまりに何も音がしなかったので、バルーが入ってるとは思いもしなかったという。

モントリオールまで輸送されちゃったバルー
一方で、発送から17時間後、バルーは1,200キロ離れたモントリオールまで輸送されてしまった。
異変に気づいてバルーを見つけたのは、輸送会社の職員さん。そこから現地の動物保護団体SPCAに連絡が行きバルーを保護。発送元のレイクの電話が鳴った。
保護団体:「ね・・猫を箱に詰めて送りましたか?」
レイク:「(ここれで全てを察する)はっ・・・!どうしよう!!わたしバルーを殺しちゃったの?!」
レイクはパニックで慌てふためくも、バルーは無事だった。

ボランティア協力のもとお家に帰れたバルー
元気な状態であるとわかったものの、モントリオールとお家のあるダートマスは1,200キロも離れている。
バルーをお家まで送り届けたのは、現地で保護動物の移動を請け負うボランティア団体 “フリーダム・ドライバーズ” 。
いろんな人間の協力のもと、バルーは無事おうちに帰れたのである。

レイクさんとその子供たちは涙を流して再会を喜んだ。
そして、バルーを見つけてくれた輸送会社の職員さん、バルーを保護してくれた保護団体、そしてバルーをお家まで送り届けてくれたボランティアの人々への感謝でいっぱいだという。
レイクさんはこう話す。
「バルーには本当に悪いことをしてしまったわ。たくさんのオヤツをあげたけど、しばらく許してはくれなさそう。昨日なんて夜に猫砂の袋を破かれちゃったから、きっと怒ってる。子供たちにも “もう二度と猫を送らないこと!” とこっぴどく叱られたわ。」
お昼寝しようと思っただけなのに、超遠いとこまで来ちゃったバルー。
なにはともあれ、無事に帰れてよかったねバルー!
