イギリス東部にある都市、イプスウィッチに住むネコの盗っ人っぷりが話題になっている。

充電器から子供の工作まで ー、悪名高いネコ怪盗
8歳の白黒ハチワレのネコ、テオ🐱の盗癖が始まったのは2013年。そこからテオの手グセの悪さはひどくなる一方だった。
ご近所のお家に忍び込み、充電器、ペン、クリスマスの飾り物、そして時には子供の工作など、ありとあらゆるものを盗んできた。その見事な盗みっぷりは近所で悪名高かった。

テオと一緒に暮らすレイチェルさん🙍とポールさん🙍♂️は、2013年のBBCへの取材に対して「どうせ盗んでくるなら、iPadとか、もっと価値があるものがいいのに」と冗談で話をした。
そして取材から6年後の2019年、その冗談は冗談ではなくなった。
ついには現金に手を出した一級犯罪者
レイチェルさんとポールさんは、テオに対するご近所の冷たい視線に耐えられなくなったのか、引っ越しを決意。新たな土地で、テオが改心してくれることを祈っていた。
しかし、テオは改心するどころか、盗みグセをエスカレートさせた。近所の監視の目がないところで、より盗みがしやすかったのだろう。
テオがご近所から盗んできたのは、なんと、現金がはいった袋・・!その額約4,000円。

その現金が入った袋はご近所さんが牛乳配達の人用に玄関口に用意していたものだった。テオは、「金目のものが欲しい」と(冗談で)話したレイチェルさんとポールさんへの良いお土産になると思ったのだろう。
幸いにも、袋の中には住所を書いた紙があったのでポールさんは持ち主に返すことができた。
「すっかりスキャンダルになってしまって、ご近所に紹介する手間が省けました。」と苦笑いするポールさん。
ご近所は、次にテオに目をつけられるのは自分の家ではないかと、不安な毎日を過ごしているに違いない。🙀
可愛くて逮捕されないフワフワな大怪盗
ネコの生態を研究するロジャーさんは、ネコは狩りが成功した”勲章”として、好きな人にそれをプレゼントする傾向があるが、大抵はネズミなどが一般的だと話す。
一方で、母ネコから生きた獲物の狩りを教わっていないネコは、良さげなものを見つけたらそれを自宅に持ち帰る、テオのような泥棒ネコになる場合があるという。
その理由はともあれ、盗みは盗み。ご近所さんに警察に通報されないのだろうか。
レイチェルさんとポールさんは、テオが何かを盗んで来るとフェイスブックでその持ち主を探し謝罪しているが、むしろ「ウケる!😂」と面白がられて終わるという。そりゃそうだ、こんな可愛いフワフワな犯罪者をマジで怒れるはずがない。

イギリス中を震撼させた怪盗テオ。テオが次に目をつけるのは、宝石か、絵画かー。
