ロシア西部にあるリゾート地、ゼレノグラーツクはも世界有数の “猫の街” として知られる。ただこの街は、少々、猫好きが過ぎている。
どこでもネコがいっぱい
この街に来た観光客がまず挨拶に向かうのは、市の中心にに置かれた、市民の愛猫・アムールちゃんのモニュメント。
寒い時期にはマフラーを巻いていたりと、シーズンに合わせたスタイリングもバッチリ。

そう、この街は市全体で、全市民がネコを愛している。

ネコ長官、ネコの世話焼き担当者がいる
ゼレノグラーツクに住む野良猫は約70匹。街に住む全ニャンコが幸せであるために、2018年秋、市は正式に “ネコ長官” の役職の人間を募集した。
約80人の猫好きな人間からの応募があり、採用されたのはスベトラーナ・ログノワさん。ネコ長官には毎月5,700ルーブル(約10,000円)の予算が与えられ、ネコのエンブレムが入ったグリーンの素敵な制服が支給された。
気になる仕事内容は、ネコにご飯をあげること、ネコを撫でること、ネコと遊ぶこと、ネコを自転車のカゴに入れてあげること。つまりネコに愛情をそそぐこと。

猫好きな人間にとっては夢のようなお仕事だ。
信号がネコで超かわいい
この街で信号を渡るのは人間だけではない、ネコだって堂々と渡りたい。ネコを気遣ってか、街にはネコが座る(赤)、歩く(青)のかわいいネコ信号がある。

こんな信号なら絶対守ってしまう。
ネコ美術館はネコに溢れたワンダーランド
この街に来たら外せないスポット、それは街の中心に位置するネコ美術館。5階建ての美術館はネコで溢れている。
美術館の始まりは1985年、ネコ好きの夫人が集めた膨大なネコグッズのコレクション。そして今では、ガラスのネコからネコのぬいぐるみ、ネコの絵、木彫りのネコなど、ありとあらゆるネコのグッズを眺めることができる。

少し奇妙のような、不気味なような気もしなくもないが、猫街・ゼレノグラーツクの中心的スポットなので、必ず訪れるようにしよう。
日本の “美術館に入りたい猫” のことをすごく気にしている
そしてゼレノグラーツクと日本、とりわけ広島県の尾道市とは親交が深い。
尾道にある尾道市立美術館にずーっと入館を試みているけど未だに入れていない、有名な2匹の猫のことが、ゼレノグラーツクは大好きなのだ。
美術館には入れないことを見かねて、ゼレノグラーツクに美術館への無料入館付きで招待したり、2匹に素敵な首輪と猫小屋をプレゼントとして贈ったりしている。
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ロシア西部のリゾート地にある猫の街・ゼレノグラーツクは、他国のネコも大好きらしい。 日本の “美術館に入りたい猫” が気になってしょうがない 広島県にある尾道美術館。この美術館に2年
猫好きなら一度は訪れたいゼレノグラーツク!