世界で初めて宇宙に行った猫、キャット・ガガーリンことフェリセットを知ってるか。

世界で初めて宇宙に行った猫、キャット・ガガーリンことフェリセットって知ってる?

1961年、ユーリ・ガガーリンが人間として初めて宇宙に行った2年後の1963年10月、世界で初めて宇宙への旅をして無事に生還した猫がいる。

それが、キャット・ガガーリンこと、フェリセット(Felicette)だ。

世界で初めて宇宙に旅立ち、生還した唯一の猫

フェリセットは元・野良猫。そこから厳しいトレーニングの末、世界初であり唯一の名誉ある宇宙飛行猫になり、無事に生きて地球まで戻ってきた。まるで絵本のおとぎ話のようだが、本当の話だ。

わたしたち全猫にとってのヒーローであり、猫が人間同様(もしかしたらそれ以上)に宇宙で活躍できることを示したものである。

世界初の宇宙飛行猫、キャット・ガガーリンことフェリセット

世界初の宇宙飛行猫、キャット・ガガーリンことフェリセット(写真:KICKSTARTER

野良から宇宙飛行猫、そしてフランスの英雄への栄光への道筋

白と黒のメス猫、フェリセットがその英雄へのスターダムを駆け上がる物語は1960年代初旬に遡る。

フランス国立宇宙研究センター(CERMA)は宇宙へ旅立つための訓練に適した猫14匹を選定した。フェリセットはそのなかの1匹で、もともとはパリの道端で暮らしていたところをスカウトされた。

宇宙飛行猫になるための訓練は厳しいものだった。重い気圧、狭い空間、遠心力など、地球とは異なる宇宙という環境に耐えられるかどうかのテストが行われた。フェリセットは同訓練を受けた14匹の猫のなかで最も宇宙環境に適していると判断され、宇宙飛行猫に認定された。

フェリセットと11人の人間チーム

フェリセットと11人の人間チーム(写真:Wikipedia

そして1961年10月、「ヴェロニクAG1」ロケットに搭乗し、サハラ砂漠から高度約200キロ上空に打ち上げられた。そして数分間、無重力状態になったのちにロケットから分離されたカプセルに乗り込み、パラシュートで無事に地上に帰還した。打ち上げから約15分間の出来事だった。

怪我もなく無事に生きて地球に戻ることができ、母国フランスの英雄として勲章を授与された。

フェリセットの偉業は当時大きく讃えられた

フェリセットの偉業は当時大きく讃えられた(写真:KICKSTARTER

しかし、その歴史は忘れ去られる

新聞の見出しを飾り、人々から英雄と讃えられたのも束の間。1960年代は宇宙開発の全盛期であり、次から次へと新しい挑戦がなされるなかで、フェリセットの偉業は徐々に人間に忘れ去られていく。

一応、偉業達成の翌年にはフェリセットの宇宙への旅を記念した切手がフランスで製造されるが、同じく訓練を受けたオス猫のフェリックス(Felix)と間違われて発行されてしまった。当時、宇宙開発やエンジニアリングは男性中心のものとなっていた人間社会の様子が、ネコ社会でも反映されてしまったのだろうか。

猫違いで発行されてしまった記念切手

猫違いで発行されてしまった記念切手(写真:KICKSTARTER

同じく世界初として宇宙へ旅だったチンパンジーは、アメリカのニューメキシコ州にある宇宙歴史博物館にその名が刻まれ、世界初の宇宙飛行犬のライカはブロンズ像がロシアのモスクワに建立された。

宇宙飛行猫だけ何もないなんて!!

宇宙飛行猫だけ何もないなんて!!(写真:KICKSTARTER

しかし、世界初の宇宙飛行猫だけ、歴史を今に残すものが何もないのだ!!

宇宙飛行猫・フェリセットの偉業を歴史に残したい

フェリセットの偉業から54年がたった2017年、クラウドファンディングであるキックスターターにてフェリセットにブロンズ像を送るプロジェクトがスタートする。

約600万円の資金調達は見事達成し、2018年10月現在ではブロンズ像の適切な設置場所を検討しているとのこと。

フェリセットのブロンズ像デザイン

フェリセットのブロンズ像デザイン(写真:KICKSTARTER

フェリセットをはじめ、同訓練を受けた13匹の猫、そして他に宇宙へと旅だった様々な動物たち。彼らは、時には望んでいない厳しい訓練に耐え、偉業を達成していった。

彼らは皆、勇敢にもその命をかけて、宇宙への扉を開いていったことは紛れもない事実である。

この事実に敬意を払い、フェリセットのブロンズ像建立は成されるべきことであり、人間の歴史にその名を刻んで欲しいと切に願う。

世界で初めて宇宙に行った猫、キャット・ガガーリンことフェリセットって知ってる?

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