走りたい!ジャンプしたい!猫なら絶対そう思うはず。
凍傷で脚先の切断を余儀なくされた
茶トラ猫のリジックは、極寒のロシア・シベリア地域で置いてけぼりにあった猫。マイナス40度という、ほぼ北極なみに寒い気温の中にいたことにより、体のいたるところにひどい凍傷を負ってしまった。
猫の象徴の一つでもある、かわいいプニプニの肉球も全部失ってしまった。

でも、リジックを保護した保護団体のボランティアさんは、「リジックにもう一度走る喜びを感じてほしい」と、諦めなかった。
助けを求めたのは、ロシア国内で最新医療を提供する動物病院。
人工肉球の移植に成功
脚を失った動物に、義足(義肉球)を作成し装着する試みはこれまでもされてきた。
(関連記事:脚を失ったネコのため、大学生が3Dプリンターで義足を作成。また元気に走れることを願い。)
しかしリジックの場合は、4つ全部の肉球が無い。毎回義足を装着するのでは、リジックにとっても負担だし、なによりほんの少しズレただけでもバランスを失ってしまう。
病院は、リジックへの人工肉球の移植を決めた。猫ではおそらく世界初の試みだった。
そして、手術は無事に成功した!

肉球は3Dプリンターを用いて作成され、リジックの脚の骨と皮膚に完全にくっついている。

体内に入った人工肉球の部位はスポンジ状になっていて、骨組織はその内部で成長することができる。今後、リジックの体の成長・変化にも支障でないよう考えられていた。

走り回れるその日まで
移植手術に成功したリジック。リジックは人工肉球を外そうとはしていないらしく、なかなかお気に召した様子。
リジックが歩く様子が公開されている。まだ元どおりとは言えないが、しっかりと、地面を踏みしめてバランスを保っている。階段だってお手の物。
きっと前みたいに走り回って、ジャンプして、お友達とあそびまわれる日がきっと来るはず。ケガなんかには、負けないよ!

Source:The Siberian Times
最後まで読んでくれてニャりがとう♡こっちも読んでみて。
▼ ケガがあっても猫は今日を生ききるよ!
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