2019年夏カナダ・バンクーバーに、素敵な猫カフェがオープンするらしい。
日本ではおなじみとなった猫カフェ。改めて、猫カフェが担う役割とは何か、考えてみよう。
野良猫を新しいお家に導く猫カフェ
カフェのコンセプトは、「森に迷い込んでしまったネコを、森の守り神たちがお家までの道を導いて助けてあげる」。つまり、野良猫を助け、新しいお家に導くこと。
そのコンセプトがジブリの “となりのトトロ” のストーリーと重なった。だからカフェの名前は ”キャトロ・カフェ”(キャット+トトロ)!
店舗デザインは東京・吉祥寺にある猫カフェ、”てまりのおうち” を参考にしている。おとぎ話から飛び出したような、バンクーバーで一番かわいいカフェになるのは間違いない、とすでに話題になっている。

猫カフェが猫と人間が出会う場となり、猫に新しいお家と家族を見つけてあげる場所になる。
カフェの中にはシェルターとして、保護された猫が家族が見つかるまでの間の待機できる設備もつく予定だ。

猫カフェで猫も子供もみんな幸せにしたい
しかしこの猫カフェで幸せを見つけるのは猫だけではない。
キャトロ・カフェは、都会で暮らす人々がより気軽に動物(猫)と接することができる環境を提供することも目的としている。
いくつかの研究結果によると、子供時代に動物と日常的に接すると、より感情が豊かになる、情緒が安定する、社交性が身に付くなどの変化が見られるという。
また大人でも、ストレスが減るなど、動物に触れることによる効果は大きい。

地元保護団体と連携して里親探しの拠点になる
そしてキャトロ・カフェは、より多くの迷える野良猫を助けるため、地元の猫保護団体とパートナーシップを組んでいる。
カナダでは、増えすぎた猫が社会問題となっている。実に2012年時点で3人に猫1匹がいる計算だ。お家のない野良猫は実に60万匹を超える。
猫保護団体が抱える悩みは、野良猫が多すぎるゆえに、その活動が野良猫の保護が中心になってしまい、人目につく機会が少ないことだという。
だからこそ、キャトロ・カフェはあえておとぎ話のような可愛いらしいカフェで人々の注目を引き、お家の無い猫にスポットライトをあてるPRの役割を担っている。
野良猫を保護し、適切な医療と去勢手術をし、里親を探す。そんな一連の流れをキャトロ・カフェがきっともっとスムーズにして、野良猫を新しいお家に導いてくれるだろう。
