猫ビックデータ、とでもいうべきかな?
お外猫の生態分析でみんなが嬉しい街づくりを
アメリカの首都・ワシントンDCは複数の団体と専門家の協力のもと、2018年12月にある一大猫プロジェクトを開始した。
アメリカ国内には約7000万匹の猫が野良としてお外で生活していると言われている。しかしお外にいる猫は、猫と人、そして猫と野鳥などのその他の野生動物との共生について、時折問題視される。
“DC Cat Count” というワシントンDCによるこの猫プロジェクトの目的は、お外にいる猫の数とその生態をより正確に把握することで、そのような野良猫がらみの問題に対して何かしらの解決策を導き出すことを目的にしている。
どこに何匹、どのように暮らしていて、どのような生活をしているのか。また不妊・去勢手術が済んでいるのかなどがわかれば、TNR(野良猫に不妊・去勢手術を施すこと)ももっと効率的に行える、そんな狙いがある。
*TNRで不妊・去勢手術が施された野良猫にはお耳に目印となるカットを入れるのが一般的。

カメラに映る猫にワクワク
“お外にいる猫” と言っても、そのタイプは様々。人のお家に住まない生粋の猫、人のお家に住みながらもお外にお散歩にお出かけする猫だっている。どのようにお外にいる猫の数や生態を把握するのか?
そのやり方はとってもロジカル。
まずは、ワシントンDC内の屋外に小型のカメラを設置する。カメラに猫が映り込んだ数やその設置場所などから、お外にいる猫の数をざっくり把握する。
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プロジェクトのウェブサイトから申し込めば、個人でも自身が有する敷地内へカメラを設置してプロジェクトをお手伝いすることができる。
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ときどき猫じゃないものが映り込むが、それはそれでなんだか「野生動物がこんにちは」してくれているみたいでワクワクする。
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そして次に、精査な家庭調査。お家にいる猫の数と、またその猫たちがお外で過ごす時間を調査する。また、猫シェルターへの流通数やその頻度なども重要な指数だ。
プロジェクトでは上記のようなデータをもとに、猫の個体数やその分布について分析を行っていく。ワシントンDCが分析で得られたお外猫データをどんなふうに活用するのか、注目したい。
プロジェクトの終了は2021年6月を予定している。
Source:DC Cat Count
最後まで読んでくれてニャりがとう♡こっちも読んでみて。
▼ みんニャで猫も人も嬉しい街づくりを。
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