to the TOP
「永遠の子猫」リルバブが死去。多数の遺伝子疾患を持って生まれた奇跡の猫。

「永遠の子猫」リルバブが死去。遺伝子疾患を持って生まれ、数々の奇跡を起こした猫。

                               

ありがとう、リルバブ。あっちで、きっと今頃走り回って遊んでいるかな。

 

奇跡の猫リルバブが死去

今週月曜日、240万人ものフォロワーを持つ全米で大人気の猫 “リルバブ” のインスタグラムに投稿されたのは、リルバブの最初の写真と、最期に撮られた写真。家族のマイクさんによりリルバブの訃報が伝えられた。

2019年12月1日の朝、8歳だったリルバブは虹の橋を渡った。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

前夜、寝る前はいつもと同じようだった。眠りながら息を引き取った。

亡くなる前しばらくの間はひどい骨髄炎と闘っていたが、それでもマイクさんは心の準備ができていなかった。あまりにも突然のお別れに「きっと僕たち家族がこれ以上辛い決断をしなくていいように、リルバブが自分で決めたんだと思う」と投稿で話した。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

リルバブはいろんな意味で奇跡の猫だった。

数100万人のフォロワーがいて、テレビにもイベントにも引っ張りだこ。本を出版し、いろんな商品の広告塔も務めた。全米では誰もが知る超・セレブ猫だったが、単にその人気ぶりだけでは、リルバブの “奇跡” は到底語れない。

 

多数の遺伝子疾患を持った猫

リルバブは2011年7月のある日、アメリカ・インディアナ州の片田舎でゴミに埋もれているところを発見、保護された。当時、すでに4匹の元・保護猫と暮らしていた無類のマイクさんは、友人から「マイク、この猫に会うべきだよ」と連絡を受けた。

マイクさんはすぐにリルバブを病院に連れていくと、お医者さんからは「これまで見たなかでもとっても奇妙な猫」だと言われた。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

リルバブは他と比べてもとりわけ小さな猫だった。これは “小人症” によるもので、体が大きく成長しない遺伝子疾患。そのため、体のパーツパーツが不均等。胴はずんぐりと長いが脚が極端に短く、自由に動き回ることが難しかった。

下顎がとても小さく、歯が成長しなかったために歯がない。そのため、常に舌が出ている。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

多数の障がいを持って生まれたリルバブは余命数ヶ月と診断された。今後のケアにお金と時間がかかるのは明白だったが、マイクさんは放っておくことはできなかった。「あまり長生きできないなら、せめてそれまでの生活を幸せなものにしてあげたい」と思ったと言う。

こうして、マイクさんとリルバブの家族としての生活がスタートした。

 

「永遠の子猫」の始まり

しかし、当時マイクさんは借金もある売れないミュージシャン。リルバブの治療費は月に10万円を超えることもあり、借金は膨らむ一方だった。

そしてリルバブとマイクさんの生活を一変させる出来事が起きたのは、2011年の11月。ソーシャルメディアに投稿されたリルバブの写真が「なにこの子・・・かわいい!!!!」と大きな話題となった。

ソーシャルメディアで一気に有名になったリルバブ、すぐに何100万人ものファンがついた。商品を作れば、すぐに売り切れ。メディアがこぞって取材に訪れた。

小人症により体が成長しなく大人になっても体重は2キロにも満たないリルバブは、ずっと子猫のようだった。そのため「永遠の子猫」と呼ばれるようになり、全米中で大人気の超・セレブ猫の仲間入りを果たした。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

イベントのためお家を出て旅行することも多々あった。リルバブはお出かけが大好きで、どこへ行っても誰と会ってもゴロゴロと落ち着いている猫だった。(他の動物は苦手らしい)

飛行機に乗ってニューヨークへ行ったり、地下鉄に乗ったりもした。タイムズスクエアの真ん中で、びっくりした様子で周囲を見渡して道ゆくいろんな旅行客に挨拶もした。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

しかしマイクさんは、体の弱いリルバブの体調を一番に考えていた。決して無理はせず、リルバブが疲れているときは実際にイベント出席をキャンセルすることも多々あった。

 

治療が必要な保護動物のため

マイクさんの手厚いケアのお陰で余命数ヶ月の壁はすっかり乗り越えてたリルバブだったが、1歳の時に他の疾患が見つかった。

“大理石骨病” という、全身の骨が硬くなる病気。硬いにも関わらず骨は未熟なので骨折しやすいという、遺伝子疾患による難病。なんと、猫で大理石病との診断を受けたのはリルバブが世界ではじめてだった。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

1歳半になる頃には、大理石骨病によりほとんど体が動かなくなっていたリルバブ。しかし有名になったお陰で、専門家の高価で珍しい治療を受けることができ、これまで以上に走ったりジャンプすることができるまでに回復した。

しかし、他の全ての保護動物たちがリルバブのように高価な治療を受けられないことを、リルバブは知っていた。

そして2014年、動物保護団体と一緒にリルバブ・基金を設立した。2014年から2018年までの間に集まった資金は4500万円以上。その全てが、難病を抱えている保護動物の治療費に使われる。

リルバブが書かれたTシャツやマグカップなど、リルバブ商品の売り上げの一部も寄付している。その額はなんと6000万円以上。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

 

そのDNAは私たちの中に

リルバブは間違いなく猫社会に大きく貢献した猫の一匹である。

しかし、リルバブが明るくしたのは猫社会だけではなく、もちろん多くの人々が難病を抱えながらもその日その日を生き切るリルバブの姿に勇気付けられた。

もちろんマイクさんの人生は、リルバブと出会ってから大きく変わった。

借金を抱える売れないミュージシャンだったが、念願のミュージシャンとしてメジャーデビューを果たした。猫好きの奥さんとも出会い、2人の子供にも恵まれた。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

単に可愛い珍しい猫だけではないリルバブのストーリー。まれな遺伝子疾患により体はうまく動かず、短い猫生だったけど、そのDNAはリルバブが救った他の保護動物や、リルバブに勇気付けられた人々により後世伝わっていくだろう。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

ありがとう、リルバブ。

最期のほうは、もしかしたら痛かったかもしれない、苦しかったかもしれない。でもあなたが生きたお陰で、人は猫の素晴らしさと可能性を知った。あなたも、きっと愛される温かさや遊ぶ楽しさを知ることができたかな。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Lil BUB (@iamlilbub) on

 

最後まで読んでくれてニャりがとう♡こっちも読んでみて。

▼ 人の人生を変えた、レジェンド猫。

Similar articles:

「世界一不機嫌な猫」グランピー・キャットが他界。世界をご機嫌にしたその猫生とは?!
「世界一不機嫌な猫」グランピー・キャットが他界。世界をご機嫌にしたその猫生とは?!

眉間にシワがよった睨みつけるような青い目、下がりすぎた口角。誰もが一度は、その仏頂面の猫の写真を見たことがあるだろう。 あまりにも不機嫌そうなその顔立ちから、「グランピー(Grumpy:不機嫌な)・キャット」と呼ばれてい

猫が救った人生。ストリートキャット・ボブとミュージシャンが起こした奇跡にハイタッチ!
猫が変えた人生。ストリートキャット・ボブとミュージシャンが起こした奇跡にハイタッチ!

ジェームズ・ボーエンさんはイギリス・ロンドン在住のミュージシャンであり作家。一緒に暮らしているのは、茶トラ猫のボブ。 この2人が起こした奇跡はあまりに有名ではあるが、今一度その物語を振り返ってみたいと思う。  

                       

おすすめニャース:

破損したキャリーから逃げ出し空港で迷子になった猫。2ヶ月の捜索の末、無事に見つかり家族と再会!

2019.12.11

破損したキャリーから逃げ出し空港で迷子になった猫。2ヶ月の捜索の末、無事に見つかり家族と再会!

最高のクリスマス・プレゼントだね!   空港で迷子になってしまった猫 今年10月3日、2匹の兄弟猫のミロ(キジ白猫)とボー(白猫)を住むモリーさんは4年間のドイツ暮らしを終えて、故郷であるアメリカに帰る飛行機に乗った。 ...

豪イケメン半裸の消防士と猫のカレンダーが贈る、クリスマス・ビデオがいろんな意味で熱い。

2019.12.10

豪イケメン半裸の消防士と猫のカレンダーが贈る、クリスマス・ビデオにただただ混乱。

来年のカレンダーはこれに決まりだよね。   すごいイケメンなチャリティ・カレンダー 以前ニャースでも紹介した、「一度は守られてみたい」系のオーストラリアのイケメンで筋肉が輝くホットな消防士さんと、「守ってあげたい」系の可愛いフワフワ猫ちゃんがコラボした大人気のカレンダー。 ...

本屋さんの看板黒猫ズ、先代猫の後を引き継ぎお客さんと家族を笑顔にする日々。

2019.12.08

本屋さんの看板黒猫ズ、先代猫の後を引き継ぎお客さんと家族を笑顔にする日々。

本屋には、猫が必要ってことだね!   本屋の看板猫が亡くなった 猫と本屋は相性がいい。本屋の中は落ち着いてるし、なんといっても哲学的な雰囲気が猫にとってもよく合う。 ...

todaysmeows
                       

Read the awesome cat news from the world.

猫ってほんとにかわいくって、勇敢で、賢くって、おもしろい。
今日、ニャースを読んで猫をもっと好きになる。