警察犬はたくさんいる。犯人を追いかけてつかまえたり、匂いで犯人を探したり、そのご立派すぎるお仕事ぶりは毎日のように聞く。
しかし、アメリカ・ミシガン州の警察署には警察ニャンコがいるのをご存知だろうか?
気まぐれで人間の言うことを基本聞かなくて良いと思っている、自分たちで言うのもなんだが、 王様・女王様・貴族体質のニャンコに、果たして警察のお仕事が務まるのだろうか。
ツイッターのキャンペーン
アメリカ・ミシガン州にある街、トロイ。
ここの警察署には2018年5月11日から正式に、警察署内の特別部隊・猫ユニットとしてニャンコ警察のドーナツが勤務している。
着任日には ”宣誓式” として2人の人間裁判官のもとにセレモニーも執り行われたほど、大真面目だ。

そもそもドーナツを採用したきっかけは、警察署の公式ツイッター。
「1万人フォロワーがついたら猫を採用する」との目標を達成したから、だという。
その目標には、単に警察署の人間さんたちがニャンコと触れ合いたかったからなのかな?との疑念も一瞬も湧く。
ただ、実際真面目なところ、ツイッターを通して街の住民とのコミュニケーションの活性化を図るためであり、ドーナツの採用はそれを加速させる目的だそう。

主な任務はツイッターでの広報業務
ということで、実際のドーナツの正式任務はツイッターでの情報発信がメインとのこと。
街の安全・規律を訴えるのはもちろんだが、ドーナツの意向で、ニャンコ保護や里親制度に関する人間住民の関心の向上と、シェルターなどへの募金集め活動に注力している。(ドーナツ自身もシェルター出身だ!)

ただ実は、ツイッター以外にも、”呼び出し要請時に人間と遊ぶ” という隠れ任務もあるらしい。
そんな2つの任務をこなすドーナツのお仕事はなかなか忙しいようで、勤務中に思わず昼寝してしまうも多々。

まだまだ活躍の幅は広がりそうな予感!
ドーナツの着任後、もちろん警察署のツイッターのフォロワー数は伸び、現在は1万6千人を超えるほどに成長。
最近では、警察や街の状況よりドーナツについてもっと投稿して!との声もあるほどに街中が注目している。
ドーナツが所属する部署であるトロイ警察署猫ユニットのオリジナルTシャツの売れ行きも好調で、実に150万円以上の募金となっている。
同僚の人間はこう話す。
「猫などの動物が、人間社会のコミュニティ活性化に大いに役立ってくれることは間違いないし、もっと一緒により良い社会のためにいろんなことができると思っている。
また、SNSを使うことで我々警察官を身近に感じてもらえることも、街の安全を守るのに大事な要素だ。そういう意味で、ドーナツの活躍は素晴らしいものがある。」

一番ドーナツの着任を嬉しがっているのは同僚の警察官な気もするけど、人間もニャンコも、協力しあえばより良い社会にできるね!