自分の毛がいやだ?スタイルが気にくわない?
そんな見た目を気にするのはナンセンスかもしれない。
白黒ハチワレのネコに起きた変化
ドイツ西部の都市・ヘイデルベルクに住むニコールさんは2016年に2匹の子ネコを保護した。かっこいいタキシードを着た白黒のハチワレのネコだった。

保護した翌年の2017年、ニコールさんは姉妹のうち1匹のエリの毛の一部が白くなっていることに気づいた。

それからも、エリの黒かったタキシードの毛は徐々に白く変化していった。えええ、なんで?!どうして?!

マイケル・ジャクソンもかかった皮膚疾患、でも、元気だよ!
病院での検査の結果、エリは “尋常性白斑” という、一部の皮膚や毛が白くなる珍しい皮膚疾患を患っていたことがわかった。これは人間界で有名なキング・オブ・ポップこと、歌手のマイケル・ジャクソンが患っていた疾患と同じだ。
原因は不明だが、幸いにもエリは毛が白くなる以外の健康問題はなく、いたって元気だという。
それからもエリの毛は変化し続け、2018年にはほとんどの毛は白くなり、もともとのエリの姿からとは全く違う別のネコのようになってしまった。

見た目は変わっても、愛は変わらないよ
しかしエリは、ニコールさんと出会った初日と変わらず、チャーミングで遊び好きの元気いっぱいのネコだ。外見は変わっても、エリはエリのままだ。
エリの姉ネコも気にする様子はなく変わらず仲良く接している。

ニコールさんは「エリの毛色は今も変化しています。でも、エリに対する愛情は変わりません。むしろ、もっともっと好きになっています」と話す。
大事なのは、外見ではない。健康で幸せなら、それでいいじゃないか。エリとエリの家族がそう教えてくれているのかもしれない。
