アメリカ・オレゴン州に住む、スティーブさんは、大の猫好きであり、生粋の科学っ子。
自身のTwitterアカウントは、猫の話と宇宙の話でいっぱいだった。
病気と闘った勇敢なネコ
スティーブさんが愛する茶トラの猫、その名も「ピカチュー」は2018年1月に糖尿病と診断された。

スティーブさんはTwitterでピカチューの闘病記録をシェアしていた。Twitterのフォロワーは12,000人以上に増え、世界中の人々がピカチューの復活を応援していた。
しかし、ピカチューは懸命な治療を受けるも、糖尿病からの合併症により二度の緊急入院を経て、2019年1月にこの世を去った。

世界初のネコの宇宙供養
悲しみに暮れるスティーブさん。そして、病気と戦った勇敢なピカチューの死を弔うには、宇宙こそが最適だと考えた。
そう、ピカチューの遺灰を、宇宙に打ち上げるのだ!!

立ち上げたクラウドファンディングでは2,200ドル(約25万円)が集まった。
ピカチューを宇宙に連れていくのは、ペットの宇宙供養を手がける、Celestis Pets社。
同社はこれまでに何度かイヌを宇宙で供養したことはあるが、ネコの宇宙供養は世界初だという。

現在、スティーブさんはピカチュー打ち上げ日程の決定待ち。「夢を叶えることができて、本当に嬉しい」と話す。
お空のお星さまとなって、地球を見守るエンジェル・キャット
ピカチューはお空に向かって打ち上げられたあと、他の衛星などと一緒に地球の軌道に乗って地球の周りをまわり続ける。

「ピカチュー」というその名の通り、ピカピカと輝くお空のお星さまになるのだ。
そして宇宙から、家族のスティーブさんや、みんなのことを見守り続けるエンジェル・キャットになる。
今夜見上げたその星空に、ピカチューがいるかもしれない。そう思ったら、なんだか明日も頑張れる気がするよ。
