お外で暮らすネコにとって、車との衝突事故は深刻な問題だ。
ネコ感知システムで事故をゼロに
5月17日台湾北部の高速道路で、野生のヤマネコと車の衝突事故を防ぐ、世界初のスマート・ネコ感知システムが発表された。
政府(交通部公路総局)主導のプロジェクトで、大学と固有種研究施設が共同で開発した。
AI(人工知能)を備えた赤外線カメラがヤマネコを感知すると、その1キロ前にいる車に道路標識で警告がでるというもの。これにより、運転手は前方により注意を払って運転するようになる。
また、ヤマネコにも光と音で警告し、道路を横切るのを防ぐという。

台湾唯一のヤマネコ、ベンガルヤマネコ
このプロジェクトがターゲットにしているのは、台湾に生息する唯一のヤマネコとなった、ベンガルヤマネコ。台湾全土での生息数は500程度と言われている。
大きさはイエネコ(飼い猫)程度で、ヒョウ柄が特徴的だ。飼い猫として人気の猫種・ベンガルはベンガルヤマネコとイエネコを交配したもの。
ベンガルヤマネコは標高500メートル以下の地域で生息するため、人間が住む農村部で目撃されることが多く、最近では車との衝突事故により生息数が減っている。
今回発表されたネコ感知システムは、今後設置地域を拡大予定だという。

不幸な事故がなくなりますように。