イギリス北西部の街チェスターにある、国内でも随一の人気を誇るチェスター動物園。
2015年にはテレビドラマ “チェスター動物園をつくろう” が日本でも放映され、檻や柵の代わりに水路などを使用した「檻のない動物園」として有名。
イギリスで最も希少な哺乳類とされるスコティッシュ・ワイルドキャット
今月7日、チェスター動物園の追尾カメラが捉えたのは、絶滅危惧種のヤマネコ(野生のネコ科動物)であるスコティッシュ・ワイルドキャット(別名:ハイランド・タイガー)の子猫。

もともとはイギリス全土に生息していたが、毛皮のために狩られたことなど原因で、現在野生ではスコットランド北部の人里離れた松林の中でわずか100匹程度、もしくはそれよりよっぽど少ない30匹程度と考えられている。
今はイギリスの法律で守られているものの、野良となったイエネコとの交配などにより純粋なスコティッシュ・ワイルドキャットは更に数を減らし続けている。
モフモフでかわいすぎるクリクリお目目の子猫をみよ!
この子猫は今年8月に園内で生まれていたが、これまで確認されることはなかった。
しかし、その可愛さは犯罪級、ニャンコ読者も萌え萌えだろう。

こんなにかわいくって思わず撫でくりまわしたくなるだろうが、やはりそこはヤマネコなのでイエネコのようにはいかない。
大人のスコティッシュ・ワイルドキャットは体長1.2メートルにもなるという。平均的なイエネコでだいたい50センチ(しっぽのぞく)だから、倍以上の大きさ!
体も強く、毛並みも厚め。普段お家でゴロゴロしているわれわれイエネコとはだいぶ違う大人な雰囲気だ!

動物園で火事発生 ー どうか無事で!
ただ、編集部が懸念しているのは、今月15日にチェスター動物園で起きた火事。火元・原因は明らかにされていない。

すでに鎮火が発表されているものの、この火事により、希少な両生類や鳥類などの一部が被害を受けたという。
幸いにも、全ての哺乳類の動物は安全地帯に移動され無事だとされているものの、見つかっていない動物もまだあるようで詳細は調査中だ。
ようやくカメラが捉えることができたスコティッシュ・ワイルドキャットの子猫。
どうか、どうか、無事を祈る。
