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乗船した3隻の戦艦が沈没。しかしいずれも生還した "不沈のサム" と呼ばれた猫。第二次世界大戦。

乗船した3隻の戦艦が沈没。しかしいずれも生還した “不沈のサム” と呼ばれた猫。第二次世界大戦。

                               

その猫はまさにレジェンド。

 

不沈の猫

1940年代の第二次世界大戦中、戦艦のマスコットとして愛された黒白猫。

サムが乗り込んだ3隻の戦艦は、すべて攻撃を受けて沈没した。しかし、その猫は戦艦が沈没しても生還し続けた。

ドイツ海軍とイギリス海軍の乗組員から愛されるも、戦争に巻き込まれ波乱の運命をたどった猫。いったいどんな猫生を生きたのか。

ヨーロッパでは有名な猫のお話だよ。
ヨーロッパでは有名な猫のお話だよ。

 

戦艦ビスマルク(ドイツ)

黒白猫が最初に乗っていたのは、ドイツ海軍の大型戦艦ビスマルク。この戦艦でこの猫はネズミ駆除担当、また癒し担当として働いていた。

猫が乗った戦艦1:大型戦艦ビスマルク。
猫が乗った戦艦1:大型戦艦ビスマルク。

男性ばかりの戦艦で、フワフワな猫の存在は可愛らしいマスコット敵存在だったに違いない。猫は大きな戦艦の上で乗組員たちに愛されながら、悠々自適な船上生活を送っていた。

しかし1941年5月、戦艦ビスマルクはイギリス海軍の空母アークロイヤルからの攻撃を受けた。そして激しいバトルの末、戦艦ビスマルクは沈没。乗っていた船員は2200人以上いたが、救助されたのはわずか118人だったとされる。

猫は木切れにしがみつき海上を漂流していた。

 

駆逐艦コサック(イギリス)

数時間後、猫のサムはイギリス海軍の駆逐艦コサックに拾い上げられた。乗組員はもともとの名前を知らなかったため、猫は “オスカー” という名前をつけられた。

駆逐艦は小型で攻撃力に特化した戦艦。つねに前線にたつ駆逐艦コサックに乗った猫のオスカーに、平穏な日常はなかった。

猫が乗った戦艦2:駆逐艦コサック。
猫が乗った戦艦2:駆逐艦コサック。

そして1941年10月、駆逐艦コサックに猫のオスカーが乗艦して約5ヶ月が経った頃、駆逐艦コサックはドイツ潜水艦からの魚雷が命中。この一発で船体の3分の1が吹き飛び、150人以上が死亡した。

駆逐艦コサックの乗組員と猫のオスカーは別の駆逐艦に退避し、イギリス・ジブラルタルの海軍基地に移動した。

駆逐艦コサックは沈没した。

 

空母アークロイヤル(イギリス)

「2度の戦艦の沈没に合いながらも生還した猫」としてオスカーは空母アークロイヤルの乗組員に紹介され、艦長から“不沈のサム” という名前をもらった。

縁起がいいマスコット猫として、今度は空母アークロイヤルに乗船することになった。奇しくもこの船は、サムが最初に乗ったドイツ海軍の戦艦ビスマルクを沈没させた船だった。

しかし猫のサムのアンラッキーはまだ終わらない。乗船してすぐの1941年11月、空母アークロイヤルはドイツ海軍の潜水艦が発した魚雷が命中してしまう。

この衝撃で空母アークロイヤルは大きく傾き、乗組員は退避。空母アークロイヤルはその後転覆して沈没した。

猫が乗った戦艦3:攻撃を受けて大きく傾いた空母アークロイヤル。
猫が乗った戦艦3:攻撃を受けて大きく傾いた空母アークロイヤル。

猫のサムは空母アークロイヤルの船の破片にしがみついて漂流していたところを発見、救助された。猫のサムはまたしても不沈だった。

 

サムは不沈、しかし関わった戦艦は沈んだ

無事に陸に戻った猫のサム。乗り込んだ戦艦3隻の沈没を経験しながらも、いずれからも生還したのはまさに奇跡。たしかにサムは不沈だった。

しかし、裏を返せば「サムが乗った船は全て沈没した」とも言える。縁起の良いマスコット猫は一転、「もしかしたら縁起が良くない猫」に評判が変わった。

その猫は、ラッキーの象徴か、それともアンラッキーの象徴か。
その猫は、ラッキーの象徴か、それともアンラッキーの象徴か。

猫のサムだって、もう船は懲り懲りだった。その後はイギリス本土にある船員の宿舎で余生を穏やかに過ごし、1955年に波乱の猫生を閉じた。

 

実話かフィクションか

あまりにドラマチックな猫生を生きた不沈の猫、サム。しかし実はそのストーリーは、複数の猫から成るフィクションだという説もある。

しかし不沈のサムのストーリーに魅了された人は多く、イギリス・ロンドン近郊のグリニッジ国立海洋博物館には、アーティストが描いたサムの肖像画が残されている。

サムの肖像画
サムの肖像画

フィクションかもしれないし、フィクションじゃないかもしれない。でも人間のゴタゴタに巻き込まれ、波乱万丈な運命を生きた猫がいたってことは、信じてもいいのかもしれない。

Source:Wikipedia

 

最後まで読んでくれてニャりがとう♡こっちも読んでみて。

▼ 忘れない、その猫生。

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