保護猫は、日本だけではなく世界各国で課題になっている。
しかし同時にありがたいことに、ネコを保護して幸せな生活へと導いてくれる人間がいる。
158匹のネコが住む保護猫シェルター
インドネシアのリアウ州に住む42歳の小児心理学者の女性、バイオレットはネコの救世主だ。
“バイオレット・レスキュー” と名付けた自宅・兼・保護猫シェルターで、158匹もの保護猫と暮らしている。
そのシェルターには多数のケージが用意され、中には怪我をしたネコなど、特別なケアが必要なネコたちが住んでいる。ケージの外には、ワクチン接種済みの元気なネコたちが遊びまわっている。

ここのネコたちは皆、地元地域で保護されたネコや、ケガをしているところを運び込まれたネコ。
保護されたネコは、獣医のもとで診断を受け、適切な処置を受けた後にバイオレッタのシェルターに来るという。

「どんな状態のネコでも、絶対に諦めてほしくない」とバイオレッタは話す。
地域、家族、みんなの協力があってこその保護活動
バイオレッタが行う保護活動にかかる資金については、国内だけではなく、イギリスやオーストラリア、アメリカなど、世界中から募金が集まっている。
活動そのものについても、地元地域住民や家族の助けが大きな支えになっているという。
「夫、そして地元の方々は活動にとても協力的です。野良ネコを見つけたら、すぐに私に連絡を入れてくれます。シェルターのネコたちを自分のおうちや庭で遊ばせてもくれます。
わたしだけでは資金や活動そのものは続きません。周りの協力があってこその活動です。とても感謝しています。」
とバイオレッタは話す。

一匹でも多くのネコが幸せになってほしい。