そのお仕事は、猫しかできない。
牧場をねずみから守る猫警備員
先月12月のある雨の日、アメリカ・オレゴン州にあるヤギ牧場に、3匹の猫たちがやってきた。

この猫たちは、もともとはお外で暮らしていた元・野良猫。地元の保護猫団体であるMEOW VILLAGEによって保護され、この牧場に派遣された。この牧場で毎日、フルタイムで勤務する。
お仕事内容は、ねずみという世界的脅威から牧場をお守りすること。牧場オーナーはねずみが穀物の袋に穴をあけたり、電気配線をかじったりすることに長く頭を悩ませていた。
そしてそのお仕事は、猫が一番上手にできることはみんな知っている。
正式なお仕事なので、きちんと福利厚生がついている。雨に濡れない暖かい寝床、毎日のお水とご飯が派遣先(この場合は牧場)から提供される。
ヤギ牧場に派遣された3匹の猫たちは、新しいお仕事先(お家)に慣れるまでの間、団体から貸し出される大きなケージの中で過ごす。そして準備ができたら、それぞれお仕事を開始する。

人にも猫にもWIN-WINなお仕事派遣プログラム
MEOW VILLAGEは、お外に暮らすお家のない猫を減らすために、野良猫を保護したら不妊・去勢手術と必要な医療ケアを済ませ、目印となる耳カットを施した後、猫に合った里親を探す。

もちろん、一生愛してくれる家族となる里親が見つかればそんなに嬉しいことはないが、これまで人と関わらずに生きてきた野良猫だと人に懐くまでに時間がかかってしまい里親探しは難しくなる。
MEOW VILLAGEが派遣するのは、そんなワイルドで独立思考の猫たち。派遣先は、ねずみ被害に悩まされている牧場やワイナリー、農場など。
人と触れ合ってスリスリゴロゴロな生活ではないかもしれない。けど、これまで毎日お外でサバイバルをしてきた野良猫にとっては、寝床とご飯に悩まされないだけでもとっても安心できる。これまでと同じようにお外にお散歩することもできる。しかも敷地内なのでこれまでと比べると外敵や車などの危険はグッと低くなる。
寝床もない、ご飯もない、そんな生活にはサヨナラ。

そして派遣先の人々はごく自然な方法でねずみ被害から解放される、お仕事猫の派遣は猫にとっても人にとっても嬉しいWIN-WINになれるプログラムなんだという。
MEOW VILLAGEは毎年400から500匹ほどの猫を派遣している。
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Source:MEOW VILLAGE
最後まで読んでくれてニャりがとう♡こっちも読んでみて。
▼ 猫はいつも真面目にお仕事してます。
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